お金の習慣 · 約5分で読めます
小さな出費が問題なのではありません。気づいていないことが問題なのです。
このアドバイス、きっと何かしらの形で聞いたことがあるはずです。
コーヒーを買うのをやめよう。お弁当を持って行こう。Netflixを解約しよう。そして、それを十分長く続ければ、どうやらお金持ちになれるらしい。
お金のアドバイスは、500円の買い物で人に罪悪感を抱かせることに、あまりにも多くの時間を費やしてきました。朝のコーヒーが、あなたの将来の家計を壊している可能性はおそらく低いでしょう。
ただ、小さな出費にはひとつおもしろい問題があります。驚くほど簡単に忘れてしまうのです。
大きな買い物は高く感じる
15万円のパソコンを買えば、15万円使ったことを覚えています。きっと事前に考え、いくつかの候補を比べ、お金が口座から出ていくのを意識したはずです。
小さな買い物では、そうした反応は起きません。ランチに1,000円。コーヒーに500円。タクシーに1,500円。アプリに800円。送料無料の金額に届かせるために買い足した2,000円の何か。
ひとつずつ見れば、どれも考えるほどのことではないように感じます。だからこそ、見えなくなってしまうのです。
記憶は、とても下手な家計簿
今月、外食にいくら使ったかと聞かれると、たいていの人は見積もりで答えます。その見積もりは、印象に残った支出をもとにしていることが多いものです。土曜日のディナー。職場での少し高いランチ。何回かのデリバリー。
消えてしまうのは、そのときは大したことがないと感じた取引すべてです。これは意志の弱さの問題ではありません。記憶とはそういうものなのです。人は取引よりも出来事のほうをよく覚えています。
9,000円のディナーは「出来事」です。1,500円のランチ6回は、ただの…いつもの火曜日。それでも、どちらもほぼ同じ金額です。
合計が見えると、判断が変わる
ここが、支出を記録することの役に立つところです。600円のコーヒーを買うとしましょう。手元にある情報が「このコーヒーは600円」だけなら、600円の価値があるかどうかで決めます。シンプルです。
では、今月すでにコーヒーに12,000円使っていると知っていたらどうでしょう。判断は少し変わります。
それでも買うかもしれません。それでまったくかまいません。目的は、自分を止めることではありません。状況をわかったうえで決めることです。
小さな楽しみをひとつずつ「良い」「悪い」に分けようとするより、ずっと健全な予算の考え方です。
本当に好きなものまで削らない
多くのお金のアドバイスには、少し居心地の悪い真実が隠れています。人がお金を使うのは、ときに、買っているものが好きだからです。
毎朝お気に入りのカフェに行くのが本当に好きなら、コーヒーをやめることで家計はよくなっても、暮らしは少しつまらなくなるかもしれません。
もっとどうでもいいカテゴリがあるのではないでしょうか。忘れているサブスク。配送料。衝動買い。楽しさではなく、習慣で払っている何か。
だからこそ、一般的なアドバイスに従うより、自分の実際の支出を見るほうが役に立ちます。「無駄」の形は、人によって違うのです。
危ないのは、気づいていない支出
大好きなものに意識して月15,000円使うことと、買ったことすらほとんど覚えていないものにいつの間にか15,000円使っていることは、まったく違います。金額は同じでも、価値は同じではありません。
支出をふり返るときは、こんな問いのほうが役立ちます。
答えが「はい」なら、それでいいのです。「いいえ」なら、変える価値のあるものが見つかったということ。罪悪感はいりません。
我慢より、まず知ること
家計簿アプリは「お金を使うな」と言うためのものだと思われがちです。でも、おもしろいのはそこではありません。役に立つのは、霧を晴らしてくれることです。
お金の行き先がわかれば、複雑な予算のルールがなくても、いくつかの判断は自然に見えてきます。来月もまったく同じ金額を使うかもしれません。減らすかもしれません。大切だと気づいたものに、むしろもっと使おうと決めるかもしれません。どれも筋の通った判断になりえます。
Waltiは、その情報を見やすくするために作られています。使ったお金を記録し、傾向をつかみ、もう少しコントロールしたいときには予算を使う。
コーヒーは敵ではありません。何にお金を使っているかを知らないことが、敵なのです。